「生きていることが、おたがいに幸せでありたい」という感情。これこそが、ケアという人間の営みの本質ではないでしょうか。しかしながら現代の高度サービス化社会では、経済性や効率が最優先となり、他者への気づかいや豊な感情の交通がなくなりつつあります。ケアの現場からよき生き方が失われていくのは、他者への感受性が希薄になったこととつながっているように思います。
ほんらいケアは、相互的で協働的な関係性を基本とします。そこには「ありがとう」「ごくろうさん」「ごめんね」といった感謝やいたわりの豊かな感情のやりとりがあります。相手のからだやこころのゆらぎに呼応する感性があります。言葉では表現できない非論理的で直感的な感情をぬきにして、人間的なケアは成り立たないのです。
この研究フォーラムでは、医療、福祉、教育といった分野で制度化が進み、ケアの仕事が負荷の大きい非人間的な労働になっている現状を考え、ケアに人間性をどう復権するかを話し合いたいと思います。
| 日時 | 3月7日(土)13:30-16:50 |
| 場所 | 主婦会館プラザエフ(JR四ツ谷駅 麹町口前)7Fカトレア[地図を開く] |
| 参加費 | 1,000円(要申込・定員180人) |
| 対象 | 医療や福祉、教育の分野に関わる仕事に従事されている方のほか、ケアに関心のある方ならどなたでもご参加いただけます。 |
| ▽申込フォームへ | |
ケアにおいてお互いをわかり合おうとするとき、言葉は大きな役割を果します。土着的な方言は、満足感や感謝、不安や悲嘆といった感情を伝えるだけでなく、その人の暮らしや人生を映し出すこともあります。「津軽ことば」のエピソードを題材に、ケアにおける感情の言語化を試みます。
ケアの仕事は「人が好きでないと続かない」と言われます。また「“ありがとう”の言葉は一番の喜び」とも言われます。しかし制度化・サービス化の時代にあっては、あらゆる感情が必要ないもの、コントロールするべきものとなり、ケアをする人とケアを受ける人の自然な感情は行き場をなくしています。家族のケア、友人のケア、専門職によるケア、それぞれにおける感情のゆくえを探りながら、無機的になりがちなケアの仕事をどう変えていけるかを考えます。
やむをえない事情によりプログラムを変更することがありますがご了承ください。
主催 財団法人たんぽぽの家
助成 独立行政法人福祉医療機構