公開研究会 感情労働を問いなおす 大阪(終了)
“感情労働”を問いなおす──サービス化の時代のケアを考える
医療や福祉の制度化に伴い、ケアの実践にも「サービス」の概念が広がってきました。そこでは、あらゆる感情が必要ないもの、コントロールするべきものとして語られます。しかし、ケアは本来、目の前にいる人に対して自然にわきおこるいたわりや気づかいから始まり、さまざまな感情を経験するなかで深まっていく関係性です。
私たちは、近代の科学主義が軽視してきた感情を再評価していこうと、「感情労働」をキーワードに調査研究を進めています。この公開研究会では、ケアする人が経験している感情・思考・身体について語り合いながら、従来の感情労働論では捉えきれないケアの本質に迫っていきたいと思います。
| 日時 | 3月8日(日)13:30-16:30(13:10より受付) |
| 場所 | ドーンセンター(大阪府立女性総合センター)大会議室[地図を開く] |
| 参加費 | 無料(要申込・定員70人) |
| 対象 | 医療や福祉、教育の分野に関わる仕事に従事されている方のほか、ケアに関心のある方ならどなたでもご参加いただけます。 |
| お蔭様で定員に達しましたので、お申し込みは終了させていただきました。ありがとうございます。 |
プログラム
- 13:10〜
- 受け付け
- 13:30
- 開会あいさつ
- 13:40-14:20
- キーノートスピーチ「ケアの倫理〜感情のコントロールから〈情動の贈与〉へ」
- ≪休憩 10分≫
- 14:30-16:30
- 研究報告1「感情労働って言うな!」
- 西川 勝(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任准教授)
研究報告2「“しない”というケア」 - 鳥海直美(千里金蘭大学現代社会学部現代社会学科准教授)
研究報告3「対価を得ることだけが労働なのか?」 - 伊田広行(立命館大学大学院先端総合学術研究科非常勤講師)
質疑応答およびフロア・ディスカッション
やむをえない事情によりプログラムを変更することがありますがご了承ください。
主催 財団法人たんぽぽの家
助成 独立行政法人福祉医療機構
発題者プロフィール
- 森村 修
- 群馬県生まれ。専門は現代哲学(現象学・フランス現代思想)、応用倫理学(ケアの倫理学)、近代日本哲学、芸術哲学。著書に『ケアの倫理』(大修館書店)、共著に『生と死の現在』(ナカニシヤ出版)ほか。
- 西川 勝
- 精神科看護、血液透析看護、高齢者介護の現場を20数年にわり遍歴。大阪大学大学院文学研究科臨床哲学博士前期課程修了、2005年より現職。ケアに関わるコミュニケーションの研究・実践に取り組む。著書『ためらいの看護—臨床日誌から』(岩波書店)のほか、執筆原稿多数。
- 鳥海直美
- 民間のホームヘルプ事業に携わった後、社会福祉専門職の養成教育に従事。いのちの脆さと逞しさが露呈されるケアという営みの価値と、障害児者・高齢者のケアを社会で支えていくための方法に関心を抱く。NPO法人地域生活サポートネットほうぷ副代表。
- 伊田広行
- ジェンダー平等の観点をシングル単位論とした上で、それをベースに、家族にかかわる問題、デートDV、労働問題、ワーク・ライフ・バランス、貧困問題、自殺問題などに取り組んでいる。大学等での非常勤講師のほか、「ユニオンぼちぼち」組合員、自殺防止センター相談員、デートDV防止・認定ファシリテーターなど。著書に、『はじめて学ぶジェンダー論』(大月書店)、『スピリチュアル・シングル宣言』(明石書店)、『シングル単位の恋愛論・家族論』(世界思想社)、『「まだ結婚しないの?」に答える理論武装』(光文社新書)ほか。